2018/6/18付日本経済新聞 朝刊 「エコノフォーカス ドラッグ店 食を成長源に」 備忘録

◯安値で内需をつかみ、消費者物価指数(CPI)を0.1%程度押し下げているとの試算。

〇ドラッグストアの店舗数の伸びが著しい。2018年4月時点で15,300店、調査開始した2014年1月から2割以上増えている。

〇訪日外国人需要の割合は、多い企業でも1割程度にとどまる。インバウンド需要を取り込むマツモトキヨシの店舗数は、5年で2割増、日本人向け郊外型大型店が得意なコスモス薬品は8割増。

〇来店頻度を高めるため、ドラッグストアは食品に力を入れている。売上に占める食品の割合は全体で27%まで上昇している。ちなみに、スーパーの飲食料品(約9兆7千億円)の約2割の約1兆6,600億円の売上高になっている。

〇医薬品の粗利率は30~40%台、食品の粗利率は10~20%台、利幅が大きい医薬品があるため、競合の小売(スーパーなど)より食品を値下げできる余地がある。

〇公正取引委員会によると「ドラッグストアは買いたたきが多い。」。

確かに、医薬品だけではなく、食料品、理美容雑貨をドラッグストアに買いに行く機会が増えているように感じる。まだまだ食品でも取り扱い商品が限定されるため、品ぞろえという面では、成長余地があるのかな。ただ、「買いたたき」は本当で、卸そうと思うとすごい掛け率を突き付けられる。と考えると、食品に関していうと「本当にいいもの」はなくって、「買いたたき」に耐えられる大手メーカー商品や質の今一つな商品が多いのかなとも考えられる。

ちなみに、ドラッグストアの売上高1位企業は、マツモトキヨシ・・・じゃなくって、イオン系のウェルシアホールディングスです。M&Aの賜物ですね。